渡邉 俊文
学生時代、所属サークルの最高学年が学園祭で透明標本を製作・販売する習わしがあり、技術を習得致しました。
当時、学内でも『透明標本』は、人気の商品でした。しかし、毎年多くの人から「買えなかった」「数が少ない」「もっと作って欲しい」という声が聞こえていました・・・
そこで私が担当の年は、通例の約5倍、1000個体以上の標本を用意、販売した経緯があります。その後は後人の育成を行い、現在でも私が教えた方で『透明標本』を製作・販売している方がいらっしゃいます。
近年、人気が高まりつつある『透明標本』。見た目の美しさ、インテリア、コレクション製ひいては中学・高校の授業教材にも採り入れられるなど、多くの分野で注目されています。
その一方で、市場に出回る『透明標本』は大変高額である。もしくは、本来の正しい染色から逸脱した商品・安くても染め分けが不十分な物が見受けられる実情をSNSなどで良く耳にするようになって来たのが実情です…
【例】
・透明標本に対する間違った認知の拡大
・染色不良による購入後の後悔(脱色・形状変化など)
その結果『透明標本』の素晴らしさに気が付かないまま、この文化から離れていってしまう。これは、『透明標本』に限らず、どんな趣味の分野であっても大変悲しいことです。
そんな実情に対し、生まれてこの方趣味・学問において自然・生物の美しさに触れてきて、『透明標本』を創れる自分だからこそ、生命がもつ『透明標本』としての素晴らしさ・楽しさをより多くの皆様に伝えたい。
そんな小さな思いから、業界事情に一石を投じようと本格的活動を決意しました。